人の人生を担う建築のやりがいについて、ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社が語ります。
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QCDSEとは、建設現場において施工管理を行う上での重要な項目とされているもの。それぞれのアルファベットは、管理すべき5項目の頭文字をとっています。
上記の5項目をうまく管理して、建造物を完成させることが非常に重要です。
QCDSEのそれぞれの意味と、管理方法をご紹介します。
建設現場においては、品質の管理をしっかりと行って良質な建造物を提供することが大切です。
品質の良い建造物を作り上げることができれば、発注元などからの信頼を得ることができ、企業の評価も高まるというメリットもあるからです。
建築工事を行う際には、当然のことながら設計が最初に行われ、工事が始まってからは設計通りに進んでいるかどうかの確認が必要になってきます。
この際、工事の進捗ごとに品質が確保できているか確認できた時点で、次の工程に移ることになります。実際に品質管理を行う上では、下記のようなものが使われます。
いくら他の項目(品質、工程・工期、安全、環境)が良くても、コストが見合っていなければ企業は存続できません。ですから施工管理にとっては原価管理も重要な仕事。材料費や人件費の管理は、企業の利益を確保する上でも非常に重要な項目となってきます。
まず、工事が始まる前に「実行予算書」を作成します。実行予算書とは、どんなものにどれくらいお金がかかり、いくらの利益が出そうかという利益目標額の計算書のこと。
単なる目標値を書くだけではなく、実際に現場で生かすことが大切です。この実行予算書を作ることにより、どれくらいの金額が必要かということに加え、どの部分のコストがどれくらい削減できそうか把握できます。
さらに、工事が始まった後は「支払い管理表」などを使いながら、実行予算通りに工事が進んでいるのかどうかを判断して行きます。もちろん赤字の傾向があれば、予算管理を見直す必要があるでしょう。
工程管理を行う目的は、与えられた建設工事を予定通りに完了させ、引き渡すこと。簡単にいうと、建設工事におけるスケジュール管理のことです。ただし、単にできた建設物を引き渡すだけではなく、「品質」「費用」「工期」も同時に満たしていることが求められます。
この3点をクリアした上で引き渡しが行えれば、発注者からの信頼が得られますので、次の発注に繋がる可能性も高くなります。そのためには、計画と実行が良好であるか常に確認し、望ましい施工状態にしておく必要があります。
実際に工程管理を行う上では、工程表を作成することで作業プロセスの可視化が行えます。
工程表には下記の要素が盛り込まれています。
など
この工程表は、実行予算と強く結びついたものになります。単に作業工程だけを考えてしまうと、コスト管理が全くできずに大幅に予算オーバーしかねません。工程表と予算の管理は表裏一体であるということを認識した上で、工程管理を行うことが大切です。
工事期間中事故を起こさずに予定通りに完了させるためには、施工管理による安全管理が重要です。いたるところに危険が潜んでいると言える工事現場において安全管理を行うためには、下記に挙げる点を心がける必要があります。
・事故が起こる可能性を想定し、不安全な環境を排除すること
・不安全な人を排除すること
まず、工事現場において事故が起こる可能性のある場所をチェックし、事前に対策をすることが必要。例えば開口部などには滑落防止のための蓋や手すりを設けることや、安全帯の仕様の徹底、使用機器の定期的な安全点検を徹底することなどが挙げられます。また、安全看板の設置も安全管理の一環と言えるでしょう。
もう一つ大切なのが、現場にいる全ての関係者における意識の徹底です。「きっと大丈夫だろう」という認識は、事故を引き起こす可能性があると言っても過言ではありません。そのため、毎朝の朝礼でその日の作業における危険な点を確認したり、施工管理から絶えず声がけをすることが効果的。事故現場における「ヒヤリ・ハット」の共有も、安全管理を行う上で大切です。
環境管理とは、下記の建設現場に関わる下記の3つの環境を管理して整えることをさします。
空気や水、土壌、地盤などに影響が起こらないように対策すること
工事現場の周辺住人に配慮し、騒音や振動、粉塵の被害が起こらないように対策すること
働きやすい環境を整え、工事現場で働く人の環境を守ること
上記の3つは、建設現場の立地状況や工事内容により異なるため、担当する現場ではどの環境管理を最優先すべきかよく考えることが大切です。工事を始める前に、自然や周辺、職場といった3つの環境にどのような影響を与えるのかを調査しましょう。
施工管理を行う上で考えなければならない「QCDSE」について説明しました。
どの項目を優先すべきか迷ってしまう場合もあるでしょう。アルファベットの並び順が優先すべき順序であるという意見もあります。もちろん品質は大切な要素ではありますが、建設現場に関わる環境を整えてこそ、良い品質が生まれるという考え方もできます。
このように、施工管理はさまざまな管理を行っています。大きな責任があるからこそ、やりがいがあるとも言える仕事と言えるでしょう。
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