一生の家を建てる。建築の“やりがい”を集めました

人の人生を担う建築のやりがいについて、ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社が語ります。

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施工管理の仕事

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安全・品質・スケジュール・予算などをマネジメントしながら、着工から竣工まで現場の総まとめ役を担うのが施工管理の仕事です。

一例として安全管理でいえば、作業内容に危険がないか、もしあればどのように対処するかなど、事故のない環境づくりに徹しますし、品質管理なら設計通りにつくられているか、材料の規格や適用工法など細かいところまでチェックし、職人への指導も行います。

このほか、施工計画の作成も重要な業務。工事監理者や協力会社などを含めた一覧のスケジュールを作成し、スケジュール通りに進められるよう工程管理するのも施工管理の役割です。

現場での作業が終わったら、事務所に戻って報告書の作成などデスクワークも。納期の直前や繁忙期には帰りが遅くなる日もあります。

HOPの施工管理の仕事では、住宅の美しさを追求することも求めています。

不具合なく美しく仕上げるにはどのように納めればよいか、デザインを替えずに同じ品質で価格を抑えるにはどうやって造ればよいかなど、最適かつ最高の方法を常に考えながら管理していくのが、重要なポイントです。

施工管理の募集要項

仕事内容

お客様との現場打合せ・関連業者との打合せ・見積・積算・現場管理(品質・原価・工程・安全)・メンテナンス。

お客様と設計者が打合せたプランを実際にかたちにしていく仕事ですが、単に図面どおりにつくるのではなく、お客様との現場打合せで設計者と共に様々な提案を行い想像以上の住宅をつくり上げていただきます。

現場の工程管理や品質管理はもちろんのこと、現場近隣の皆様への配慮も含めてトータルに家づくりを行っていただきます。

勤務地

HOP札幌(札幌市)

北海道札幌札幌市中央区北4条西21丁目2-1

HOP東日本(横浜市)

神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1クイーンズタワーA棟7F

求める人材

施工管理の経験がある方

建築が大好きで一生家づくりに携わっていきたい方

大量生産ではつくりだせない、古くなって深くなる味わい深い愛着の持てる住宅をつくりたい方

探究心が旺盛で何事にも妥協しない方

他の人を思いやることのできる、明るく素直でまじめな方

HOPの家づくりに賛同頂ける方

職種

設計監理 施工管理

応募資格

35歳位まで

給与

前職での待遇・年齢・経験を考慮の上決定します。

勤務時間

9:00〜18:00

休日休暇

隔週休2日制、夏期休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、年次有給休暇

待遇

定期昇給[年1回] 賞与[年2回] 昇格に伴なう昇給[随時]

諸手当

役職手当、住宅手当、家族手当、資格手当、時間外手当

保険

健康保険、雇用保険、労災保険、厚生年金

福利厚生

退職金、介護・育児休業制度、慶弔見舞金、定期健康診断、自己啓発・資格取得奨励

研修

社内OJT、外部研修

応募方法

事前に応募フォームもしくはお電話にてご連絡の上、写真付履歴書・職務経歴書をご郵送ください。

選考方法

書類選考⇒面接日時のお知らせ⇒一次面接及び筆記試験(適正検査)⇒二次面接

交通

札幌本社勤務:地下鉄西28丁目より徒歩7分

HOP東日本勤務:みなとみらい線「みなとみらい駅」クイーンズスクエア横浜連絡口より徒歩2分

連絡先担当者

〒064-0824 北海道札幌市中央区北4条西21丁目2-1

総務部マネージャー 佐藤 真美子

TEL:011-614-2486

HOP社員に聞いた施工管理のやりがい

経験や知識をフルに活かせる現場があります。

設計担当者が作成した意匠図をもとに、現場で使う施工図を作成し、協力し合いながら工事を進めて、完成予想のCGやイメージ通りに仕上がったときの感動と達成感が、工事担当者としての何よりのやりがい。そして、お引き渡し時にお客様の「笑顔」が見ることができたとき、ホッとすると同時に大きな喜びが込み上げてきます。設計力、技術力に優れたスタッフの、長年の経験を活かしたデザインや素材選択により、お客さまの期待以上の家づくりを目指すことがHOPの信条。これまでの経験、知識をフルに活かし、存分に発揮しながら着工から竣工まですべてを担って活躍できる現場があります。まだまだ発展途上の組織のなか、ともに成長を目指して欲しいと願っています。

考え抜く大変さの分「達成感」があります。

施工現場において、私が大切にしているのは、実際に工事を手がけてくれる協力会社さんとの円滑なコンタクト。現場に関わるすべての人たちが、高い意識で、同じ方向へと進んでいける環境、モチベーションづくりに尽力しています。また、この部材はどう納めると美しいか、どうしたら同じ品質・デザインでコストを抑えられるか、工事日程や作業工程をどう采配すれば無理なく現場を進められるか等々、常にとことん「考える」ことを大事にしています。現場を動かしていくと、大変さを感じることもありますが、その分、他の仕事では味わえない「達成感」があります。知識は後からでもついてきます。それよりもやる気を尊重しており、成長できる会社です。

まとめ:施工管理の「やりがい」とは?

何よりも、建物が完成したときの充実した達成感がやりがいにつながります。

設計と協力して各種の施工図に落とし込み、多くの職人を取りまとめながら工事を進め、パースのイメージ通りに完成したときには、言葉で表現できないくらいの感動を覚えるでしょう。成果が目に見えるという点でも、やりがいはひとしおです。

それに、施工管理はお客様と緊密に連絡を取り合うポジション。喜びの声も直接聞けます。お引渡しの際に、ご家族の笑顔と感謝の言葉をいただいたときなど、本当に頑張ってよかったと実感できるのも、大きなやりがいになるでしょう。

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施工管理と現場監督の違い

施工管理の業務は、工事の現場で仕事をする職人や技術者のコントロールです。工事全体のスケジュールを把握して納期に間に合わせるように仕事内容を調整。他にも、予算を決めたり、お客さんとの打ち合わせに参加したりと、業務内容は多岐にわたります。当然ながら、計画書や工期の書類作成などデスクワークも必要な仕事です。 現場監督も仕事内容は似ていますが、より現場中心の仕事がメインに。現場で働いている人たちに直接指示を出すため、働いている人たちとの円滑なコミュニケーションが必要です。施工管理と比べてデスクワークは減りますが、会社によっては計画書や各種書類作成も兼任しているところもあります。

建築における施工管理とは

施工管理とは、施工計画に基づいて工事を計画通りに進行するための管理業務です。工程の進捗管理を取りまとめるのはもちろん、品質や安全、原価管理などをふまえて総合的な管理能力が求められるでしょう。

建築業界では、鉄筋、コンクリート、型枠、鳶、大工などさまざまな分野の職人が集結して工事に取り組みます。これらの職人を束ねつつ、建築物に応じて人材の配置や重機の手配などのスケジューリング能力も必要です。

また建築中は、天候や予想外のトラブルで作業に遅れが出ることもあります。進捗に影響が出るようであれば、業務を調整して納期に間に合わせるような対応力も大切です。このように、施工管理の業務は多岐にわたりますが、対応力やマネージメント力といったスキルが活かせる、やりがいにつながる仕事といえます。

建築における現場監督とは

現場監督は、工事現場で指揮をとり作業を円滑に進めるように指示する役割があります。建築現場は、鉄筋、コンクリート、型枠など職種の異なる職人をコントロールしなくてはいけません。全員を束ねて、作業を円滑に進めていく統率力が求められます。

職人をまとめるためには、コミュニケーションは必須。積極的に現場で働く職人と話し合い、作業を進めやすくするリーダーシップが欠かせません。

反対に、コミュニケーション能力が不足していると現場の職人から信用されなくなり、計画通りに工事が進まなくなる可能性もあります。現場での進行を円滑に進めるために、統率力とコミュニケーション力を重視して取り組める人が現場監督に向いています。

施工管理業務とは

管理業務がメインになる施工管理ですが、経理や交渉術など求められるスキルは複数あります。以下にまとめているので参考にしてください。

施工管理で重要な、工程管理・原価管理・安全管理・品質管理

施工管理の4大管理とは、工程管理・原価管理・安全管理・品質管理の4つです。建物工事は、施工管理士だけでなく複数の職人など多くの人がかかります。予め段取りや日程を決めておくのはある意味当然といえます。段取りが決まったら、決められた予算内で建物を建築しなくてはならないため、予算の計算も重要です。原価管理では、工事に関する人件費や資材費なども計算します。

また、工事中の建物は、足場が不安定になったり、高所から落下する可能性があり危険が伴うもの。作業する人の安全性も確保しなくてはいけません。建物完成後は、強度や密度など基準値を満たしているかもチェックします。

工程管理

指示や確認作業がメインになる施工管理ですが、中でも4大管理が最も重要だといわれています。工程管理は、工期全体のスケジュールを決める大切な管理業務の一つ。作業を円滑に進めるうえで必須項目ともいえます。こちらでは、工程管理の内容やメリットについてまとめてみました。

工程管理はスケジュール管理のこと

施工管理における工程管理は、作業全体のスケジュール管理を表しています。品質や工期において、無理のない最適な工程計画を立案し、管理することです。施工管理者は、工事に必要となる重機や職人の数などを確認したうえで、工事全体のスケジュールを把握しておかねばなりません。また、工期を守るためには、常に進捗状況を把握していないと、天候や人員の欠員など予期せぬトラブルに対応できなくなります。

現場の工程表には、日付ごとの作業内容を簡易化した「横線式工程表」と、複数の工程を調整する「ネットワーク工程表」の2つの形式がつかわれています。

工程管理のメリット
品質が向上する

適切なスケジュールのもとで工程を一つずつ確実に進めると、品質向上につながります。品質向上は顧客満足にもつながるため、工程管理におけるスケジュール管理はとても大切。

高品質の物件を提供することで、顧客の信頼を獲得すると同時に満足度も高くなります。高品質な家を提供する姿勢は、顧客から見ても好印象です。長く付き合える顧客になると共に、良い評判が広まると会社としての評判も上がります。加えて、適正な工程スケジュールを組むことは現場で作業する職人や作業員などの負担を減らしてくれます。現場からの信頼も得やすくなるのがポイントです。

余分なコストを削減する

工程管理によってスケジュール全体を把握できます。全体を俯瞰して見ることで、余分なものや重複している作業を確認できるのがポイント。必要ないものをカットして、作業に伴う人件費やコストの削減につなげられます。

作業や使用する機材に関する原価の見直しができるのもメリットです。原価やコストの計算は工程管理を行うことで改善できます。原価を下げて生産性を上げるのであれば、工程管理は必須といえるでしょう。

イレギュラーに対応できる

建築現場にトラブルはつきものです。天候や機械の故障、職人の欠員による不意なトラブルなど、イレギュラーは日常茶飯事。トラブルの度に、都度対策を練っていては、納期に間に合わない可能性が。

その点、工程管理を行っておけば、トラブルを未然に防ぐことが可能です。仮にトラブルが発生した場合でも、迅速に対応できます。作業全体のスケジュールを俯瞰して見ることができるため、進捗に遅れがでるようであれば職人を増員したり、作業を前倒しに進めたりと臨機応変な対応が可能です。

原価管理

指示や確認作業がメインになる施工管理において、原価管理も大切な業務の一つです。建物や家を建てるには、機材や人件費などの細かい金額や重機のレンタル料など、多額のコストが発生します。帳簿をつけることで仕入れや収入を明確にする原価計算が可能に。こちらでは、4大管理の1つである原価管理の内容やメリットについてまとめてみました。

原価管理は適正な利益を生むこと

製造や建築にかけられる予算は決まっているため、工事を進めるにあたり、適切な経理とコストカットが必要です。

これらの金額や原価の計算に役立つのが原価管理。人件費や材料費などの原価を計算して、工程通り工事をすすめるために管理します。

収入と支出を帳簿上で管理して、適切な利益を生むために必要な計算です。利益金額が想定金額に満たない場合は、分析・検討・工程の改善につなげて利益を確保しなくてはいけません。

このような分析ツールとしても、原価管理は必要なのです。

原価管理のメリット
現場に説明する際の指標になる

施工管理業務は、現場に指示する司令塔の役割があります。現場の職人や作業員に理解してもらえるように説明するには、的確な指示だけでなく、明確な数的根拠が必要です。

「この工程が他の業務を圧迫して、全体的なコストを上げている」と数字をもとに説明すると、管理業務に携わっていない現場の職人や作業員も納得しやすくなります。

たんなるコストダウンではなく、指示するための指標としても活用できるため、原価管理は重要な項目の一つ。作業を円滑に進めるために欠かせません。

経営方針を決める判断材料になる

原価管理によって算出された数字を分析することで、製品や商品、建物の工事費用などの損益分岐点を出せます。「この製品や工事であれば、どの程度の利益を算出しないと黒字になるのか?」などの計算も可能。

算出した数値をもとに、経営の方針を決めることもあるため、原価管理は大切な業務の一つなのです。

製造業で用いられる場合は、品物別、工程別にデータを分析できます。海外や遠方への送料などの細かい金額も計算できるため、経理には欠かせないといえるでしょう。

シミュレーションもできる

原価管理は、複数の選択肢を想定したシミュレーションもできます。原価の変動があった場合には、自社への影響をシミュレーション可能。景気や為替の変動が激しい昨今において、今後の見通しのためにシミュレーションは欠かせません。

原価管理は、不測の事態への数字上から対応策を講じてくれるシステムといえるでしょう。

施工管理においては、工程通り建築しても原価費による赤字が発生してしまえば利益はありません。そのために、原価管理におけるシミュレーションは黒字を増やすための必須ツールといえます。

安全管理

指示や確認作業がメインになる施工管理は、現場の作業員の安全も管理する必要があります。

建物や家の建築現場は高所、機材の落下などリスクが伴うもの。施工管理において、万が一の事態を起こさないため安全対策に力を入れる義務があります。

こちらのページは、4大管理の一つである安全管理についてまとめてみました。

安全管理は事故を防ぐこと

4大管理のうち安全管理とは、工事現場で作業をおこなう人たちに事故がないように、環境を整えることです。

消化設備の整備や危険な場所に手すりや足場を設置して安全性を向上させます。

加えて、日々の点検や作業をする人同士で声を掛け合うことも、安全管理のポイント。チェック項目は以下の通りです。

  1. KYK(危険予知活動)
  2. 5S運動(現場を整理整頓して綺麗にする運動)
  3. ヒヤリ・ハット運動(現場で起こった危ない事例を共有する)
  4. 安全大会(作業員の安全に対する意識を高める共有会)

環境的要因と人的要因による事故を防ぐために、このような取り組みを行っている現場もあります。

安全管理の大切さ
大事故を未然に防ぐ

工事現場は足場が悪く、転落・倒壊・転倒・落下などのリスクと隣り合わせの作業です。万が一落下したら、軽傷ですまされないケースもあります。

そのため、安全管理は徹底して行わなければなりません。落下を防ぐため、高所の作業場に手すりを取り付けたり、足場には滑り止めのゴムをつけたりと、工事の種類によって行う安全管理はさまざま。

ただ、どの作業場でもヘルメットの装着は必須です。

予期せぬ事態に備えるため

工事の進捗具合は、天候に左右されることがあります。台風や気温の変化などの、自然現象によって、危険度が変わってくると認識しておきましょう。

強風の日には、資材や建材などの飛散対策をしたり、豪雨などの際には中止することも想定に入れておかないといけません。

また、真夏には作業員が熱中症になる可能性も考えられるため、休憩時間や水分補給の時間を多めにとることも想定しておくことが大切。

あらかじめ天候による作業内容の変更を想定しておけば、実際の場面でも慎重に対応できるでしょう。

作業員の安全意識を向上させるため

どんなに優秀な人でも、絶対にミスをしないという根拠はありません。

交通事故の原因の多くを占めているように、「大丈夫だろう、安全だろう」といった人間の心理的な油断から起こるミスもあるのです。

建築現場に関しては、このような安易な考えが命取りになる可能性があります。

そのため、事前に共有会を行ったり、安全点検時間を設けたりと危険意識を持ってもらう取り組みも大切です。指示する側の施工管理者は作業員や職人の安全を管理するためにも、実施すべき項目といえるでしょう。

品質管理

指示や確認作業がメインになる施工管理ですが品質にももちろん気を配らないといけません。一定のクオリティを担保するためには、規定に基づいた品質管理が重要になります。こちらでは、4大管理の1つである品質管理の内容やメリットについてまとめてみました。

品質管理は品質を守ること

施工管理における品質管理は、建物の品質を上げることです。建物の品質とは、強度や密度などであり、長期的な品質を確保することだといえるでしょう。設計図や仕様書に規定されている品質を担保するために、各項目ごとに試験を実施。各工程の進捗ごとに既定の品質が確保されていることを確認して始めて、次の工程に移ることができるのです。品質を判断するために、各地方自治体で「品質管理基準」が定められています。この基準に近づけることが品質管理の目的です。

品質管理のメリット
顧客に好かれる

依頼主の希望通りの建物に仕上げることは、信頼を勝ち取るうえで大切です。依頼主の希望を盛り込んだ外観や生活導線を意識した造りはもちろん、耐震性も備えた高品質な物件を建築できれば満足度が高まり顧客の信頼獲得につながります。会社自体の評判も上がり、新しい顧客の獲得にもつながるかもしれません。長期的に見て、高品質な物件の提供がもたらすメリットは大きいといえるでしょう。

問題の把握から解決まで行う

品質管理は、事実に基づいたデータを収集し、統計的な方法を使って分析します。なかでも、最もポピュラーなのが、「QC七つ道具」と呼ばれるチェックフローです。品質にこだわっている日本の製造業。高品質を叶える考え方の理念ともいわれています。優先度やグラフ、チェックシートなどの項目を細分化することで、品質を一定に保つことが可能です。建物を構築、再構築する際に用いられる手法で、統計データを見たうえで問題点や改善点を把握できます。

このような手法を使い品質管理を行うことで、建物や物件の問題点を優先度が高い順に洗い出すことが可能。予算が決まっている以上、すべての問題点に対して対策を打つのは効率的ではありません。その点、優先順位と問題点をすぐ把握でき、注力すべき箇所が分かりやすくなるのが品質管理のメリットといえるでしょう。

品質を一定に保つ

個人がやる作業は、どうしても製品の仕上がりやサービスに、ばらつきがでるもの。ばらつきが小さい場合は問題がありませんが、建物の建築や工事となるとそうはいきません。釘を打つ角度や、セメントを流し込む量などにばらつきがあると、耐震性の問題に繋がる可能性があります。このような問題を改善すべく、品質管理は存在しています。一定の基準に従って、ばらつきを最小限に留めて品質を一定に保ってくれるのです。

「段取り力」で工程管理をスムーズに

進行管理や経理業務などさまざまな仕事をこなす施工管理では、専門知識もさることながら段取りよく進めることも大切です。こちらのページでは、注力すべき段取りと、段取りが悪い場合に起こしやすいミスについてまとめて紹介します。

こんなにある施工管理の仕事

一般的に、施工管理=建設現場のイメージが先行してしまいますが、そうではありません。土木工事や電気工事などの現場でも活躍しています。各現場で、作業する技術者たちのスケジュールや安全、品質にかんする総合的な管理を行う仕事が施工管理です。おもな業務内容は以下の通り。

施工会社に対して作業内容を的確に指示して、納期に間に合うよう工事期間の進捗具合を随時確認します。施工管理の領域は広く、現場の司令塔だけでなく、施行プランや予算などの書類作成といったデスクワークも業務の一つです。必要な予算の計算や工事を依頼する職人との交渉など、経理業務・交渉力も求められます。

また、危険が伴う場所や資材を使う場合の安全管理も徹底しなければいけません。このように、さまざまな業務を行うのが施工管理の大変なところであると同時に、やりがいでもある仕事といえます。

施工管理の仕事に必要な段取り力とは

現場の最前線に立って、職人に支持をする施工管理士は、段取りがすべてといっても過言ではありません。施工管理に求められる段取り力は2つあります。

仕事の優先順位を決める

工程や締め切り日を認識して、優先度を決めるのが大切です。仕事を細分化して優先度を決めることで、スケジュール管理もしやすくなります。

トラブルも想定して進行する

特に建築物の施工はすべて想定通り進むことはほとんどありません。天候やなにかしらのトラブルで作業の進捗が滞ってしまうことがあります。そのため、スケジュールはあらかじめトラブルを想定したうえで工期を設定。職人の配置や工事内容の変更などの対策も考えておくと、トラブルによる被害も最小限で済みます。

段取りよく仕事をすすめれば、自分や職人のストレスも緩和でき、問題なく工期内に仕事を完了できるでしょう。加えて、指示を的確にだせる人は職人から慕われ、良い関係を築けます。

段取りが悪い施工管理士が陥りがちなミス

段取りが悪いということは、完成から逆算して必要な作業、工期、職人のキャパシティが理解できていないということ。ここでは、段取りが悪いために陥りやすいミスを紹介します

何も言えない施工管理士

優しすぎて下請け会社にも厳しく指示できない施工管理士は職人から嫌われてしまいます。施工管理士は現場の監督でもあるため、時に厳しく指導しなくてはいけません。間違った行動や施工を行っていたら注意しないと重大な事故につながってしまうこともあります。明確な理由を持って注意できる施工管理士は、リーダーシップがあると認められ職人からの信頼を得やすくなるのです。

元請けの要望をなんでも「できる」と答える施工管理士

施主や元請けに難しい難題を言われても、何の提案や反論もしないで受けてしまう施工管理士は職人から嫌われます。無理な工期だったとしても、下請けとなる職人が残業でカバーするしかなく、長時間の労働につながるため。職人の労働時間や対応可能なキャパシティを把握して判断できる施工管理士が慕われます。

これらの施工管理士にいえることは、総じて段取りが悪いことが原因です。工期や作業内容をしっかり把握していれば適切な判断ができ、職人からの信頼も得ます。

施工計画

施工管理の仕事とは

施工管理の仕事は「管理業務」を行うことであると言えます。工事全体がスケジュール通りに進むように全体を監督します。主な業務は下記の通りです。

上記を見ても分かる通り、施工管理が行う仕事は非常に多岐に渡ると言えるでしょう。この記事では、この業務の中の「施工計画」について説明していきます。

施工計画とは

「施工計画」を簡単に言うと、建設工事が設計図通りに、予算内に安全に行うための工法を計画することです。施工計画を作成する際に検討するとされている項目は、下記の5点となります。

施工計画を策定する際には、上記に挙げた5点の基本項目を十分に調査・検討を行った上で、各種の条件を把握する必要があります。

さらに施工性・経済性・安全性との関連を繰り返し検討しながら、最適な施工体制を決定することが重要になります。

施工計画を行う際に必要な「施工計画書」とは

施工計画書とは、建設工事の計画を関係者が理解し、工事を計画通りに進めるために必要なものです。ある程度経験を積んでからこの施工計画書の作成に携わることになるでしょう。

施工計画書に記載する基本的な内容は下記のようなものが挙げられます。

施工計画書に必要な内容は、対象の工事によって異なります。しかし、どんな建設工事でも、必要項目に漏れがないようにチェックしながら計画書を作成することが必要です。

施工計画を策定する上で大切なこと

施工計画を策定する上で、どんなことが重要とされているのかご紹介します。

詳細な現地調査を行い、現場状況を把握して計画に反映させる

建設工事は、発注者の指定する場所に指定する構造物を施工すると言う受注作業ですから、一つ一つが全て新しい仕事であり、その都度その工事に適した施工法を選定します。

また、建設工事とは自然を相手に取り組むものであるため、現場の自然条件および立地条件を事前に調査し、把握することが施工計画の第一歩となります。

さらに、どれだけ現場周辺の状況を把握しているかによって、工事にかかる費用を適切に見積もることができるようになり、結果として工事を成功に導くことになります。

逆に、事前調査が不十分であれば、それだけ失敗が起きる可能性が高くなります。事前調査については複数の人間が立ち会う、また回数を重ねて調査することで正確・詳細に調査ができるようになります。

施工の要点を明確にすること

例えば、工事の方法や必要事項の記載が不明確であったり、記載内容の意図がわかりにくかったりすると、「工事の手戻り」が発生します。

また、計画書に実際に行うことのない内容を盛り込むと計画書との差異を細かく指定されることにもなります。

過度の計画はしない

特に安全管理の面に関しては、作業員の安全を確保するために大切なことではありますし、この安全管理に関する書類の内容は工事成績評定の点数にも影響してきます。

ですから、素晴らしい安全管理に関する内容の書類を作りがちです。

しかし、その内容が実行できなければ全く意味はありません。過度の記載は後々自分の首を締めてしまうことになりますので、実現可能な計画かどうかを考えながら計画を策定することに気を配る必要があります。

施工計画書は、誰が読んでもわかりやすい、ということが重要

全ての関係者にとって、わかりやすい計画書を作ることは、建設工事をスムーズに進めるためにとても大切なポイントになってきます。

具体的には、「誰が」「いつ」「どの場所で」「どのような作業をするのか」「なぜ必要なのか」「何を使って」と言った“5W1H”を明確にしながら計画書を作成することで、誰が読んでも理解しやすい書類を作成することができます。

施工計画は、工事のスケジュールを左右する

建設現場で非常に大切な「施工計画」。この策定を行うことは、その後の工事のスケジュールが計画通りに、そして安全に行えるかどうかといった点で非常に重要なものになります。

この施工計画を策定するのは施工管理の務め。工事の全体を左右する、非常に重要な仕事と言えるでしょう。

施工管理の仕事で大変なこと

こちらのページでは施工管理が大変な仕事だといわれている3つの理由をまとめてみました。

人によってはハードワークに感じることも

施工管理士は、工期全体のスケジュールから管理まで対応すべき範囲が広く、トラブルが発生した際に責任を問われるポジションでもあります。工事期間中は暇を持て余すことが決してなく、「休日は日曜日だけ」ということも。問題が発生した時もすぐに対処しなくてはいけないため、人によってはハードに感じることもあるでしょう。

特に、一生に一度とも言える買い物である受託の建築を任されるのはオーナーのこだわりや希望、予算との兼ね合いも見ながら管理するので責任重大。

忙しさはあってしかるべきともいえます。建築物の工事中は忙しく働くことになりますが、終わった時の達成感は何ものにも変えられない喜びになるでしょう。1つの現場が完成するたびにまとまった休みを取る人もいるようです。

コミュニケーション能力が求められる

施工管理士が行う主な仕事は、現場の職人への指示出しです。依頼主から求められている工期や安全基準に沿って、工事を進めるために現場を動かす必要があります。そのために、複数の職人をまとめ上げる能力やトラブルが起きた際の判断力が必要不可欠。

ただ、自分の指示通りに職人を動かすのは簡単ではありません。端的に指示したり、知識がないまま説明しても、職人は動いてくれないでしょう。

大切なのは、施工管理士と職人との信頼関係です。信頼関係を構築するためには、施工管理側から意見を求めたり、相談したりと歩み寄ることが大切。コミュニケーション能力を持っているほうが信頼関係の構築に有利なのです。職人と良好な関係を築くために知識を深めたり、歩み寄ったりする姿勢は、後々キャリアを構築するうえで大切な財産となるでしょう。

責任感が強くないと務まらない

施工管理士の仕事は、工事全体のスケジュール管理、品質や安全、原価管理などさまざまな管理能力が求められます。現場の完成を左右する司令塔の役割なので、責任が大きくなるのは当然といえるでしょう。現場にとどまらず事務作業なども行うので、業務量の多さに「何かが起こったらどうしよう」と不安を感じる人もいます。

しかし、責任が大きいぶん現場が完成した時の達成感は他の仕事では味わえません。責任がある仕事であると同時にやりがいのある仕事でもあります。

工事中は、忙しさに心が折れてしまうかもしれませんが、「絶対に工期までに作業を完了させる!」という意思が大切です。強い覚悟と責任感を持って仕事に取り組める人が、施工管理士に向いているでしょう。

1日のスケジュール

8:30:出勤(現場) まずは現場へ。ラジオ体操で体をほぐし、職人と一日の流れを確認。危険ポイントを想定しながら対策を考えることも施工管理の大切な仕事です。
10:30:帰社 いったん会社に戻り、施工図のチェックや予算管理などデスクワーク。協力会社から提示された見積書のチェックや金額の交渉なども行います。
13:00:現場管理 再び現場へ。進捗状況や品質の確認など、職人でも見落としそうな些細な部分までしっかりチェックします。
17:30:ミーティング 現場の進捗状況や問題点、明日の行動予定を確認します。職人と情報共有をしっかり。
18:00:帰社 現場から戻ったら、再びデスクワーク。報告書の作成や、明日以降の作業で必要事項の確認など、いろいろまとめます。
19:30:退勤 繁忙期になると退勤時間が夜遅くになることもありますが、できるだけ早く帰れるよう自分をマネジメントすることも大切な業務です。

施工管理の1日の流れ

知っておきたい!施工管理の仕事のアレコレ

施工管理と現場代理人の違いとは?

建設現場において施工管理を行うには、国家試験である建築施工管理技士1級の資格取得が必要となります。ですが、仕事内容に制限があるものの、資格がなくても現場代理人として施工管理することは可能です。無資格でも施工管理を行うことができるので、経営管理責任者・専任技術者などが兼務するケースもあります。

施工管理と現場代理人の違い

建築と土木、それぞれ施工管理の違いとは?

戸建て・マンションを建設する際は建築施工管理、道路や橋を作る際は土木施工管理の役割となります。どちらも安全に納期内完成するためには重要な役割です。建築に携わる建築施工管理技士には1級と2級があり、扱える工事現場の規模や業務内容に制限が出てきます。また、土木業務における土木施工管理技士も同様に1級2級があり、取得資格の内容により業務の制限があります。

建築と土木の施工管理の違い

施工管理と監理技術者の違いとは?

施工管理業務をするには、それぞれの業務に適した「1級施工管理技士の資格」が必要となります。4,000万円以上の下請契約となる公共工事契約をすると、建設技術水準を保つために「監理技術者」の配置を義務づけています。監理技術者として業務するには「監理技術者資格者証」(1級施工管理技士)と「監理技術者講習修了証」の取得が必要です。

施工管理と監理技術者の違い

雨の日の施工管理の仕事とは?

雨の日には、デスクワークを中心に作業します。施工管理者の業務は、現場での作業だけではなく、工事の進捗状況を確認し材料や機械などの手配、工事に関わる書類作成なども多岐にわたります。現場を中心に作業をするため、これらのデスクワーク作業が後回しとなり処理が追いつかないことも。天気に左右されやすいお仕事なので、天気予報を確認し効率よく作業している方もいます。

雨の日の施工管理の仕事

施工管理の仕事には運転免許が必要?

施工管理者は、現場作業がほとんどないため、運転免許は不要と思われがち。ですが、取引先との打合せや書類提出など移動することが多く、車の運転免許は持っておいたほうが無難です。時には、トラックなどを運転することもあるので、MT車運転可能な運転免許の取得しておくと安心して仕事ができます。

施工管理の仕事には運転免許が必要?

施工管理の管理項目「QCDSE」とは?

「QCDSE」は建設現場で施工管理する重要な管理項目(英語)の頭文字「Q:品質」「C:原価」「D:工程・工期」「S:安全」「E:環境」をとった言葉です。施工管理のお仕事では、どれも欠かすことのできない内容です。

施工管理の「QCDSE」とは?

施工管理に向いている人・向いていない人とは?

「建築に興味があり、初めて見たこと聴いたことを常に学ぶ姿勢がもてる」「多忙である施工管理者として、仕事の優先順位を判断し行動できる」「お客様を始め取引先、現場の職人など年齢や考え方の違う多くの方々と関わりの中で自分の意見だけを押し付けず、相手を受け入れ的確に指示が出せる」という方が、施工管理者に向いています。もちろん最初からすべてを備えている必要はありません。1つずつ克服していきましょう。

施工管理に向いている人・向いていない人

施工管理1年目の仕事内容とは?

施工管理として1年目の新人はどのような仕事をこなしていくべきなのでしょうか。施工管理1年目として考えるべき仕事の基本や、積極的に取り組んでいくべき業務のポイントなどをまとめていますので参考にしてください。

施工管理1年目の仕事内容とは?

施工管理の2年目は大変?

施工管理として2年目を迎えると、仕事の業務量や責任が増してきます。1年目とは違う壁にぶつかることも多くなるでしょう。ここでは、施工管理2年目の厳しさやそれをどう乗り切るかについて掘り下げていきます。

施工管理の2年目は大変?

施工管理の転職でベストなタイミングはある?

「施工管理として転職するならいつがベストなんだろう?」と考えている人に向けて、おすすめの転職時期を紹介します。施工管理の求人は年間を通して一定数存在しますが、「求人が多い時期」を狙うことで、より多くの選択肢から自分に合った職場を選ぶことができます。

施工管理の転職で
ベストなタイミングはある?

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HOP社員に聞いた「施工管理の仕事」とは?

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