人の人生を担う建築のやりがいについて、ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社が語ります。
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数寄屋大工とは茶室を制作する大工を指します。茶室はかつてはお茶を飲むための部屋でしたが、時代も流れ、茶室は趣味性の高い部屋となりました。そのため、ただ単に和風の部屋を作るだけではなく、細工物の作成も求められるなど、建具大工に求められる能力も必要とされました。
茶室を造る大工、数寄屋大工。しかし、茶室が趣味性の高い部屋へと特性を変化させるにつれ、数寄屋大工に求められる能力も変わりました。また、趣味性の高さから、蔵、はなれ、さらには母屋や料亭、旅館といった趣のある場所からの依頼も多数あったようです。
一方で、決して高価なものだけを造っている訳ではなく、依頼主の声に合わせて柔軟に対応してくれる一面も持っていました。その点では芸術家的な一面も持ち合わせていると考えて良いでしょう。
茶室や趣のある部屋の製作を担当する数寄屋大工は、時代の流れの中で減少傾向にあります。茶室は基本的に和室になりますが、現代社会では洋室(フローリング)の方が人気がありますし、既に「茶室」という概念そのものを知らない人も増えています。
特に昨今は実用性が求められる時代ですので、趣味性の高い茶室のニーズが低下しているのも致し方ない部分ではありますが、その影響で数寄屋大工が減少傾向にあります。
一方で、数寄屋大工の需要そのものは増加傾向にあるとされています。その背景にはインバウンドがあります。国内はインバウンドが急増していますが、日本を訪れる旅行者たちは、自国にない物を求めています。その代表が「和」です。
例えばビジネスホテルはどの国にもありますが、旅館は日本ならではの文化とも言えます。旅館だけではなく、民泊施設も外国人旅行者を意識して「和」なテイストのものが多いのも、数寄屋大工に依頼する業者が増えているからだと囁かれています。
数寄屋大工は趣のある和なテイストを得意としていると考えると分かりやすいでしょう。そのため、和室のある家、あるいは和室を計画している人が大前提になります。
フローリングの場合はまた違った大工に依頼する形になりますので、例えば注文住宅であれば和モダンなど、和なテイストを意識したデザインをと考えている方は数寄屋大工の存在も覚えておくとよいでしょう。
数寄屋大工は先に「芸術家肌」だとお伝えしましたが、どのようなデザインとなるかは技術力もさることながら、数寄屋大工のセンスも大切です。特にデザインを任せる場合、数寄屋大工次第になりますので、依頼する際には施工事例等、実績の分かるものを見せてもらうとよいでしょう。
「数寄屋大工」もまた、センスは人それぞれです。「趣のある部屋を造る」という点においては共通していても、細かい部分では異なるデザインとなることも珍しくありません。
数寄屋大工に依頼する場合、一般的な和室を依頼するよりも予算がかかりますし、工期も長くなります。特に数寄屋大工は減少傾向とも囁かれていますので、場合によっては数寄屋大工が見つからないことも考えられます。
その場合、工期との兼ね合いまで考慮しなければなりませんので、趣のあるデザインの家が欲しいと思っても、現実的に難しいケースも珍しくありません。
数寄屋大工は減少傾向にありますので、なかなか見つからないケースもあれば、見つけたと思った数寄屋大工がメーカーのお抱え数寄屋大工のため、直接依頼できないケースもあります。
もしも依頼したいのであれば、メーカーを通しての受注となるので、直接話し合いができないケースもあります。また、趣のある部屋をと施工業者に依頼した場合、抱えている数寄屋大工に依頼するので選べないケースもあります。
減少傾向にあることを考えると、それらの方法であれば確実に数寄屋大工に依頼できる点はメリットではありますが、様々な業者を比較して選びたい人にとっては、選択肢の少なさは注意しておかなければならないポイントです。
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